こんにちは。校條友紀子です。
今回は不動産投資に役立つ資格を5つ!私の独断で取り上げてお話しします。
こんな質問をいただきましたのでご紹介します。
「不動産投資を始めて10年が経ちます、投資家仲間が宅地建物取引士(宅建士)を取得したので私も勉強を始めようと思っています。
そして相続する子供たちにも受験させようと説得中です。
ほかにオススメの資格があれば教えてください。」
という内容です。
本日は長年不動産投資をしている私が実際に役に立っている保有資格や「この資格があったらこういうときにいいなぁ~」と思えるオススメ資格など実体験から解説します。
一概に「資格取得」といえども、目的はなにか?ですよね。
よくある目的4つ挙げます。
1資格でお金を儲けたい
2就職に有利
3不動産投資で失敗しないための予備知識
4不動産投資家として自分磨きしたい
「不動産投資家として役立つ資格はなにか?」という人が一番多いと思うのでその目線で5つ発表しますね。
1 宅地建物取引士(宅建士)
そもそもこの資格を利用するのでなく、自分磨きという考えでいくと取得はオススメです。
この資格を取得しなければならない人は不動産業者なので、勉強しなくていい範囲も含まれてしまいます。
しかしなにごとも知って損はありません。
自分ってなんて知識不足だったんだろうと思えるでしょう。
さて、特に役立つ出題範囲は
1借地借家法・・・これは土地建物の借主を保護する法律です。絶対勉強すべきですね。
定期借家契約もここで学びますので、取り入れたい場合は法律をよく知った上で不動産屋さんに相談するといいでしょう。
2相続・・・これは民法の範囲から毎年最低1問は出題される傾向があるので、勉強しなくてはなりません。
相続の勉強は誰にでも当てはまることなのでとても勉強になりました。
印象深いのはお母さんのおなかにいる赤ちゃんに相続権があるかないか?です。
みなさんご存じですか?
答えはみなさんで調べてみましょう!
好奇心旺盛な方はその勢いで受験するといいでしょう!
3不動産登記法・・・これも毎年1問出題される傾向があるので勉強する羽目になります。
勉強当時、私は嫌いな分野でしたが、不動産業や不動産投資家はもちろん、生涯登記簿を一度も見ない人って少ないと思います。
家族所有の不動産登記簿もこの先閲覧する日がくるでしょう。
いつ誰から誰に、例えば売買で所有者変更したのか、相続なのか、はたまた差し押さえや競売物件だったのか、この登記簿でストーリーがわかるんです。
また、その不動産を購入するために誰がどこの金融機関から借り入れをしたかもわけるんです。
このことを抵当権といいます。
4この難しい抵当権についてもばっちり勉強できますから宅建士は自分磨きのためにオススメです。
あなたが融資を受けて物件を購入したのなら、抵当権が付いているでしょう。
尚更勉強のやりがいはあります。
あなたもぜひ「抵当権ってな~に?」と子供に聞かれたら説明できる人になりませんか?
ちなみに私はこの抵当権の勉強も嫌いでした。
でも仕事上仕方ないので嫌々マスターしました。
5区分所有法・・・これは分譲マンション特有の法律です。
ワンルームマンション投資など分譲マンションを購入して不動産投資を行う場合、避けて通れない法律です。
投資はしなくても、実際に区分マンションに居住の方にも大変勉強になる法律です。
重要事項説明のときに舐められないか?
・宅建士を持っていると不動産会社はこの人手ごわいな・・・と思い手抜きをしない傾向があり得ます。やはりその道の勉強をした人ですからね。
・逆に「宅建士をお持ちならここぐらいはご理解できますよね?」と言われて嫌だった・・・という人もいます。どちらの言い分もわかります。
「俺は宅建士なんだぞ~」の貫禄を付けたいか、逆にプロ扱いされ専門用語を使われ、質問しようもんなら「え?資格あるのに知らないの?」と馬鹿にされるのも嫌ですよね。
状況に応じて、名刺を分けるのもいいでしょう。
能ある鷹は爪を隠すの精神でいいと思います。
他に建築基準法、都市計画法などの法令や、宅建業法といって不動産会社が守るべきルール、その他税金は暗記モノが多く、くじけそうになるかもしれませんが短期集中で乗り越えましょう。
難易度は中とします。
難関資格ではありませんが、勉強しなくては合格しません。
仕事しながらの勉強で6ヶ月は必要でしょう。
2 保険募集人資格
これは保険商品を販売する資格です。
借主さんには入居時に保険加入してもらうわけですから、大家さんが保険代理店になり保険の手数料を稼ぐことができます。
また保険の知識も身に付きますので地味に活躍できる資格です。
特に私は「失火責任法」を勉強し、なるほどと納得しました。
木造住宅ばかりだった昔の歴史が受け継がれた法律なんだな~という感想です。
その他諸々大家として、無駄な保険と必要不可欠な保険の見分けがつくようになりました。
大家さん自身が保険代理店ですと、入居者の保険事故を保険適用へ導くことができるので自腹を切らずに修理することが増えます。
91%の入居者は保険適用があることを知らず、また大家さんも同様に管理会社任せです。
この資格の難易度は低く、とても簡単だったという私の感想です。
3 日商簿記検定
家賃収入-経費=利益 ですよね。
この経費の中に実は目には見えない減価償却という経費があるんですね。
「減価償却ってなに?」という知識では不動産投資家として舐められちゃうかな~と思います。
あとは、複式簿記という会計の原則を知ることができます。
今まで、おこづかい帳や家計簿感覚でいた私にとっては目からうろこでした。
保険や地代の前払費用や、賃料の前受金、滞納家賃の未収金、修繕工事の未払金など、おこづかい帳とは違う計上をします。
私の所有物件は事業用が多いので、店舗の借主さんは結構な割合で法人格です。
入居の際に決算書を提出してもらうこともしばしばあります。
そこで決算書、つまり貸借対照表や損益計算書をある程度読解できることも、この簿記資格取得の成果です。
また、銀行に自社の決算書を提出する際、質問に答えられますし、税理士とのやりとりも質の高い会話となるでしょう。
これは人生において、絶対必要だと思いました。
なぜ義務教育の必須科目にしないのかと思うくらいです。
難易度のレベルは中とします。
仕事しながらの勉強だと3~6ヶ月要します。
私は3級で十分だと思います。
4 相続支援コンサルタント
私の取得したこの資格は公益財団法人日本賃貸住宅管理協会が主催していますが他の団体でもこういった相続に関する資格はありますので、どれでも構わないと思います。
相続の知識は民法に属しますが、勉強をガッツリしたとき目を開かれました。
私の取得理由は、単に知識向上のためであり、コンサルとしてお金儲けをしようとは思いませんでした。
これは将来設計に役立ちますし、子孫が揉めないよう生前に整理しておくべきであり、お金をかけてでもやること、やらなくていいことの区別ができました。
平成27年からの税制改正により、相続税の納税対象者が大幅に増加しています。
不動産投資しない人も他人事といえません。
この資格の難易度は低とします。
5 電気工事士
リフォーム工事に欠かせないのが電気工事です。
築20年を超えてくるとスイッチやコンセントが黄色く劣化します。
スイッチはプッシュ式へ。
コンセントは新しく入れ替え
USBを追加するとグッと洗練された部屋になります。
しかしこれらの工事、材料費は安いんですが、電気屋さんの工賃が結構高いんです。
資格がないとできない作業なんです。
だからDIY好きな大家さんであれば、コストパフォーマンスの高い資格だな~と思います。
私はこの資格は持っていないのでごめんなさい、難易度はわかりません。
みなさんでチェックしてみてくださいね。
どれもこれも必須とは言えないので考え方次第です。
資格なしでも成功している不動産投資家はたくさんいます。
資格ではなく「誰と組むのか」が重要だとの意見もあります。
・大家の会やセミナーに参加する
・本を読む
・YouTubeをみる
・専門家に教えてもらう
・さっさとアパートを購入して経験を積む
という考えもあります。
しかし、本を読む、独学だけする、これって多分中途半端な勉強で終わってしまうと思います。
だって、勉強ってめちゃくちゃつまらなくないですか?
誰も認めてくれませんしね。
「試験」というステージがあるから試験日に向かって頑張れると思います。
このプレッシャーというか追い込みがなければ参考書も2ページ目で眠りに落ちるでしょう。
そして、なによりその資格取得が自信に繋がります。
自信とは自分を信じると書きます。
私は長年不動産投資を続けていますが、今でも怖いと感じるときはあります。
成功するとは限りませんしね。
自信がなければ不動産購入というチャレンジはいつまでたってもできないと思います。
自己投資として、例え儲からない資格でもチャレンジする人が私は大好きです。
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