こんにちは、校條友紀子です。
今日のテーマは排水管メンテナンスの失敗や経験についてお話します。
建物には入居者が使用した水が流れる排水管が必ずあります。
大家さんが排水管清掃する義務はないため、そんなメンテナンスがあることすら知られていないかもしれません。
入居者の家に立ち入る作業となるため入室のお願いが面倒。
そして・費用もかかるため、わざわざ実施しないという大家さんの言い分は理解できます。
私もその一員でした。
今から思えば失敗していたなと思います。
本日は失敗談から今に至るまでの経験を具体的に紹介します。
過去にこんなことがありました。
失敗談①
ある部屋の排水管に汚れが蓄積して詰まり、流れが悪くなりました。
排水がスムーズに流れないことにより、排水管から水漏れを起こし、床下を貫通、下の階に水漏れしました。
原因究明するために上の階の床に穴を開けたり、そこから傷んだ排水管の修理をしたり、下の階のクロスを張替え、最後は穴を開けた上の階の床を原状回復しました。
費用の一部は保険で賄われましたが、居住中の2部屋に入らせてもらい工事を進めることが何より大変でした。
もちろん大家として入居者に迷惑をかけないようメンテナンスをするべきでした。
失敗談②
入居者から「臭い」のクレームを受けたことがありました。
下水の嫌な臭いがするという内容でした。
入居者は「臭いを確認に来てほしい」と強く望みましたので、私は入居者の家を訪問しました。
あいにく、その日は臭わない日だったらしく、私はその臭いを確認できませんでした。
その入居者さんが嘘を言っているとは思いませんでしたが、確認できなかったこともあり、「まぁいいか」と軽くとらえていました。
私は排水管清掃を知ってはいましたが、「いつかそのうちに」と思っていました。
きっかけとなったのは、分譲マンションの排水管清掃を長い間、間近で見ていたからです。
なぜ分譲マンションは定期的にやるのに、賃貸系はやらないのかなぁと。
構造は同じですよね。
つまりこういうことです。
分譲マンションは1軒1軒が別の所有者なので排水管も各戸それぞれの所有なんです。
ですからメンテナンスの責任を重く感じています。
ところが、賃貸アパートの場合、入居者は「借り物だから」という概念なので排水管が悪くなろうがメンテがどうのこうの考えないわけです。
当たり前ですよね。
排水管清掃のメリット3つ
①排水管の悪臭を防ぐ
②排水管の詰まりを防ぐ
③排水管の劣化を防ぐ
排水管清掃をする箇所
●キッチン
●洗濯機
●洗面所
●お風呂
これら居室内の清掃後
●共用排水管
●排水桝
を清掃して完了です。
排水管には、油、石鹸カス、食品、人間の皮脂、髪の毛、ヒゲ、整髪剤などが汚れと共に腐敗して張り付いているわけです。
想像するとぞっとしますよね。
今、思えば、
【水漏れを起こした部屋の修理だって、防ぐことができたと思います】
当時の上下階の入居者さんには多大なる迷惑をかけてしまいました。
また「臭い」とクレームした入居者さんは、それが原因で退去した可能性ありますから、もっと長く住んでもらえたかな。と思い反省しています。
では【業者選び】ですが、やはり何社か見積りをとりましょう。
保証期間、アフターサービス、経験、方式、など説明を受けて、比較検討するとよいでしょう。
すごく古いアパートは塩ビ管ではなく、鉄管なので、鉄管の場合はどのような方式で実施するのか、保証期間はどうなるのか?など確認しましょう。
では最後にまとめです。
まずは専門業者に見積りをもらい説明を受けるだけでも前進だと思います。
その行動にリスクはありません。
それから、やる、やらない を決めるといいでしょう。
入居者に在宅の協力をお願いする手間がかかりますが、希望日のアンケートをするなどして、乗り越えてください!
YouTube動画にてこの内容を閲覧できますのでよかったらご視聴くださいね!
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最後まで読んでいただきありがとうございます。