こんにちは。校條友紀子です。
本日は見学者や入居者が落胆する「外観」を解説します。
退去の通知を受けたら一日も早く次の入居者を決めたいと思いますよね。
ITが普及しつつも、やはり自分が暮らす物件だから実際に見学したい!というお客さんがほとんどです。
見学時に悪い印象を与えると入居は決まりません。
また現に居住する入居者の退去を予防する気配りも重要です。
ですから物件チェックはしすぎて損はありません。
管理会社にお任せしている大家さんは多いでしょうが、
あまりに空室期間が長いとか、退去が相次ぐ場合、気軽に行ける距離の大家さんは関心を持って訪れることをオススメします。
今回は「定礎石の裏ワザ」を実際に私のマンションでご説明します。
みなさんは物件に埋め込まれた定礎石や定礎プレートを見たことありますか?
マンションの顔である正面入り口付近にあって、定礎の文字と建築年月日が入っています。
多くの場合、定礎石の奥には箱が埋め込まれていて、その中にあるモノが入っているんですが、なにかご存じですか?
それは
①工事に関わった人のリスト
②建築図面
③当日の新聞記事
④通貨
などが入ってるんです!
見てみたいですよね。
でも取り出すことはしません。
【1】不動産屋に連れられて見学に来た人が「定礎石」を見るとどうでしょう?
3つ考えられます。
①あれ!こんな古いんだ!設備の老朽化で故障も多いだろうし不具合が出たら取り替えてもらうのに面倒だよね?やめておこっか。
②候補物件は2つに絞り込みできたけど、築年数も比較しながら検討しなきゃね。
③少しの築年数の古さでも候補から落とされる
とマイナスイメージを与えます。
次に
【2】現に居住する入居者が見たらどうでしょう?これも3つ考えられます。
①噂で聞いたけど、お隣さんが近くの新築に引越しするらしいよ。
ここは玄関に書いてあるように築20年も超えたしそろそろ故障も出てくるね~。
よく考えると間取りとか内装仕上げも時代遅れだよね~。
契約更新ももうすぐだしその前に他の物件をチェックしてみようか~。
②入居者はネットでリサーチ。
今の家賃と同額程度で築浅の物件がゴロゴロしているのに気づきます。
借手市場の事実に気づいてしまうんです。
③退去して新しいマンションへ!
と悲惨な結果が実際ありました。
↑この画像をご覧ください。
この看板の裏に定礎プレートがあるんですよ。
だからこの看板で隠しちゃいました。
たまたま高い位置に定礎プレートがあるから看板がマッチしました。
DIY好きな大家さんならホームセンターで買ってきて自分で貼ることもできますよね~。
私は、素材や耐久性など詳しくないので業者さんと相談しながらやります。
大切なのは外壁といかに見分けがつかなくなるようなものを貼るか?
あとは耐久性ですね~。
【結論】
築年数は浅ければ浅いほど賃貸物件の借主に人気があります。
日本人の文化において「築年数の経過」は物件価値に大きなダメージを与えます。
日本人は「新築」が好きでたまらないのです。
だから!築年月をわざわざ玄関で公開しないほうがいいんです。
「あ~この物件、意外に古いんだ・・・」と思われて、候補物件から外されるくらいなら、そっと目隠ししてはどうでしょうか。
築年は誰にでも簡単に調べることができますから本当に知りたい人は調べるでしょうし、聞かれたときだけ感じよく答えればいいんじゃないでしょうか。
【注意点】
①破壊するのは費用がかかりますし、建物へのダメージがありオススメできません。
②壊してしまうのは、本来の意味である「安全への感謝と祈り」をこめた神聖な箱ですからオススメできません。
では【物件でチェックするポイント】6選でまとめます。
今回の定礎石に加え5つ追加しました。出向いたついでにチェックしちゃいましょう。
①定礎石の築年月が目立っていないか?何かでさりげなく隠す方法はないか?
②空室のポストが荒れていないか?そして以前お伝えしためんちゃん式テープを活用しましょう。
③共用部分は散らかっていないか?ポスティングのチラシが床に散らばっていないか?
④騒音、不審者、マナー違反など、マイナスイメージの貼紙は貼ってないか?
マイナスイメージの大々的な貼り紙は見学者が見たら申込を躊躇する傾向があります。こういった警告はポスティングに切り替えましょう。
⑤ゴミ置き場はきれいになっているか
⑥自転車置き場は整っているか?パンクして明らかに使っていないであろう自転車で溢れていないか?
今申し上げた6点を定期的にチェックし、気をつけましょう。
これだったらわざわざ管理会社に鍵の場所を聞かなくても、大家さん一人で好きなときにチェックできますよ。
「空室が埋まらない」「退去が続く」「家賃値下げ交渉が多い」
これらの理由はここにあるかもしれません。
YouTube動画にてこの内容を閲覧できますのでよかったらご視聴くださいね!
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最後まで読んでいただきありがとうございます。