不動産投資家の校條友紀子(めんじょうゆきこ)です。
空室対策として「ホームステージング」を知ってますか?
空室を家具、照明、小物、グリーンなどでモデルルームのように演出するサービスです。
私、コロナ前はしょっちゅうアメリカに行っていました。
たくさんの売物件や賃貸物件を見学しましたが、その大半はホームステージングが設置してありました。
「なぜ日本はやらないの?」
帰国して私はホームステージングを徹底的に調べ、私の地域で提供会社を見つけました。
さて、ホームステージングのメリットって以下の7点が代表的な文句です。
①ポータルサイト上に好印象な写真が掲載できる
②問い合わせや見学者数が増加する
③見学者の滞在時間が長くなる
④空室期間が短くなる
⑤物件本来の価値を評価してもらえる
⑥部屋の使い方をイメージしてもらえる
⑦価値の値下がりを抑えられる
そして決めセリフは
「早く高く貸せたらステージング費用はペイ出来る!」
【私の実体験】
【その1】
17万円かけて2LDKをステージング~るんるん(←死語?)
そりゃあ素晴らしい写真をポータルサイトに掲載できましたよ。
でも~こんな問い合わせが殺到したんです。
希望者「家具付きですか?え?違うの?な~んだ・・・」
希望者「リビングの絵をもらえませんか?」
希望者「小物だけ購入できませんか?えっと、置物とクッションと食器と・・・・」
私「それは交渉できますがベットは無理だそうです。・・・・で、お姉さん、部屋は借りるんですか?」
気まぐれな彼女(見学者)は音信不通となり、私とスタッフは同様の対応に振り回されました。
【結果】
アメリカ思考を日本の地方都市に持ち帰った私は、入居希望者を混乱させ、期待外れだと落胆させてしまったんです。
【その2】
セルフ内覧ができず、私の時間が拘束されました。
だいたい見学って土日が多いんですよ。
うちのスタッフに休日出勤させるわけにもいかず・・・
なぜって、ステージングは借物だから万が一の盗難が心配だったんです。
コロナに乗っかって、セルフ内覧が合理的で順調でした。
セルフでも問題なく一発で入居が決まっていたんです。
なのにぃー!いちいち立ち会わなければならないという拘束・・・ツラ~
【全体の結果】
残念ながら3ケ月後に撤去しました。
2,000円上げた家賃を元に戻し、掲載写真もステージング無しにしたところ、あっという間に入居が決まりました。
結果論ですが、ステージングする直前(3ヶ月前)に申込者がいたんですよ。
でもステージングにチャレンジしたかったし、家賃も上げられると期待してその申込者を逃したんです。
機会損失3ヶ月分+ステージング費用17万円+休日出勤費(私)+煩雑な対応費
という悪い結果でした。
【得たもの】
しかし、経験は力なりです。
たくさん学びました。
ステージングの現場、プロの声、技法、仕入れなど。
今は、ここで得た知識や感性でプチステージングを私とスタッフで設置しています。
だから、あなたでも出来る手軽なステージングがオススメです。
全部100円ショップではダメですよ。
中に高価なものを少し混ぜるだけでいいんです。
ユニクロとエルメスを組み合わせると、ユニクロを着てる人に見えない錯覚と同じです。
なんでもかんでもプロを真似ることが成功の近道です。
あなたは近道してください!